競馬用語辞典

【あ】  【か】  【さ】  【た】  【な】  【は】  【ま】  【や】  【ら】  【わ】

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【あ】

アーニング・インデックス

種牡馬の優劣を判定するための目安で、出走馬1頭当たりの収得賞金の平均値を1.00として、各々種牡馬の産駒の産駒の平均収得賞金の割合を数値で表したもの。1.00が平均となり、数値が大きくなるほど産駒が多くの賞金を獲得していることを表す。これを算式で示すと次のようになる。(産駒の総収得賞金÷産駒の出走頭数)÷(出走馬総収得賞金÷総出走頭数)

アウトブリード

サラブレッドは全体的に近親交配をもとに作られてきた動物であるが、血統の5代前までに同一の祖先を持たないような配合をという。血が濃くなり過ぎるのを避け、別の系統の地を入れて活性化させることを目的とする。異系交配ともいう。⇔インブリード

あおかげ【青鹿毛】

全身殆んど黒色で、眼や鼻の周囲、口辺、腋、ひばらなどが僅かに褐色をていするもの。長毛も黒色。

あおげ【青毛】

被毛、長毛とともに完全に黒色のもの。アラブやサラブレッドには少ない毛色だが、重量馬のペルシュロンには比較的多い。

あおる

スタート時に、騎手と馬のタイミングが合わず出遅れること。発走ゲート内で立ち上がった時、或いは開いた瞬間に前肢走すること。スタートとで後手を踏むわけで、不利となる。

あかはた【赤旗】

発走時刻の約30秒前に、発走委員が発走準備開始をうながすために振る旗。

あがり【上がり】

レースや調教で、最初を「テン」、中盤を「なか」、終盤を「しまい」または「上がり」という。「上がり3ハロン」といえばゴールから逆算した3ハロン(600メートル)のこと。また4ハロン(800メートル)を合わせてもいう。「50-38」といえば4F(ハロン)50秒、3F38秒ということ。上がりタイムは、勝馬予想の重要なポイントとなる。

あがりうま【上・昇り馬】

それまで下級条件に低迷していたのに、急激に調子を上げたり、実力を身につけて、短期間のうちに数段上の条件に勝ちあがってきた馬のこと。上昇線をたどってる馬は意外に強く、多少の増量や不利な条件などに苦にせず勝つことががある。上昇馬ともいう。

あがりたいむ【上がりタイム】

4ハロン、3ハロンの所要タイム。レースの決めどころであるので能力判断に重要なポイントである。調教でも同じであるが、調教では距離をどの程度追ったか、上りのみを追えば速いのは当然で合計タイムで判断されるものである。

あしいろ【脚色】

馬の走りっぷりのこと。能力を一杯出し切ってこれ以上はスピードが鈍って来るようなとき「脚色が悪くなった」「脚色一杯」といい、まだ余力を十分残しての攻馬やレースぶりの時は脚色が良いというように使われる。

あしがない

他馬と比較して実力劣勢で、本来の能力がないこと。馬の調子は良いが勝てそうにないとき、「時計が足りない」、「この馬は脚がない」またレース後半でスピードが鈍った時に「脚をなくした」という。

あしげ【芦毛】

原毛色は、栗毛、鹿毛または青毛であるが、馬体全般に白色であるもの。生後間もない幼駒は原毛色に近い毛色であるが年齢の進むに従って白色の度合いを増すもの。真っ白になる馬もいれば、原毛色を残す馬もいる。原色色が黒っぽい場合、若駒のうちは黒い毛と白い毛が交じり合って灰色に見える。そのため、グレーホースとも呼ばれる。「芦毛の法則」:芦毛が生まれるのは一定の法則があり、両親のどちらかが芦毛の場合だけである。

あしぬきがいい【脚抜きがいい】

水を含んだダートコースは砂がしまって走りやすいこと。

あしもとがぱんとする【脚元がパンとする】

脚が丈夫になること。または、脚の故障がすっかり治ること。脚の不安がなくなり、十分に調教もでき、レースに万全の状態で出られるようになったことをいう。

あしをのこす【脚を残す】

ゴール前で前がつまったりして、全力を出し切らないうちにレースが終わってしまうこと。脚を余すともいう。

あせこき【汗こき】

馬体を洗浄した後に水を切る道具。

あせとり【汗取り】

馬の太目残りを解消するため、日が昇ってから馬に毛布やビニールをかけ、その上に鞍を置いて調教すること。「汗取りをかける」という。かく汗が増え、太目の解消に効果がある。また、騎手は、体重の調節を計る(減量)ためにサウナ風呂(調整ルーム内にある)に入ること、という意味もある。

あそびあそびはしる【遊び遊び走る】

レースの道中で走りに集中せず、力を抜いて走ること。褒められたことではないが、直線の伸びにつながるという面もあるので、いい意味でも使う。

あてうま【アテ馬】

種付けをする際、牝馬の発情の有無を調べるため、また発情をうながすために使う牡馬のこと。牝馬は発情期でなければ牡馬を近づけないから、その状態を見て種付けが決定される

あとびき【後退き】

運動中あるいは馬をつなぐ時などに後退する癖、後退癖の俗称である。

あな【穴】

人気馬が負けたり、不人気馬が連勝にからんだりして高配当になること。普通15~30倍くらいの配当を中穴、40~100倍を大穴という。

あなば【穴馬】

かつて人気のあった馬が、人気薄となり、馬の状態が上向きになった時をいう。

あぶみ【鐙】

鞍の附属具で、騎手が自分の体を安定させ、手綱や鞭を自由に使うために踏むもの。材質はステンレス製のものが多く、形状は三角形の他にも半円形のものもある。

アラアラになる

競走馬が全力を出し切って余力がなくなりバテた状態。

アラブ

アラビア半島の原産馬で、「あらぶとして血統登録する馬は、北はチグリス川、トロス山脈、及び地中海でくぎられた、全アラビア半島地域に生産された馬」と1884年にフランスでさだめられた。一般的には競走能力はサラブレッドより劣る。余談であるがサラブレッドは英国在来種の牝馬を、アラブなどの東洋系種で改良したものといわれる。しかし現在のアラブ系競走に使われているアングロアラブ、アラブ系種は、純血のアラブとはかなり違い、アラブよりむしろサラブレッドに近い体系能力をもっている。アラブ系競走に出走する資格はアラブ25%以上を有する馬に限られている。25%以下になるとサラブレッド系競走にしか出走権はない。

あわせうま【併せ馬】

調教のとき2頭以上の馬で並んで走ること。単走と違い、併走させることによって競走馬の闘争本能を引き出し、それをかき立てる効果がある。併せ馬の場合は、能力的に上位の馬或いは好調の馬が外を回るのが常識となっている。またタイムは、1頭で調教するより、競い合うので早いタイムが出やすい。

アングロアラブ【略称アア】

サラブレッドとアラブの交配によって出来た馬。サラブレッドの馬格とスピードに、アラブの持久力を調和させる目的で(はじめは軍馬用に)作り出されたものといわれ、フランスのノルマンディー、ブルターニュ地方が原産である。現在この馬を競走用馬にしているのは、そのフランスと日本ぐらいである。フランスでは平地競走ばかりではなく障害競走にも盛んに使っている。アングロアラブは純血でのアラブ種より馬格もあり、持久力、スピードの点でも優れているアングロアラブはごく大まかにいって、3つの場合を考えることができる。ただいずれの場合にもアラブの血量が25%以上あることが前提条件になる。1.両親が次の組合せのいずれかになっているもの。サラ×アラ、アア×アア、アラ×アア、アラ×サラ系。2.サラ系に、少なくとも連続3代にわたりサラ、アラ、アア、サラ系のいずれかを交配して生まれたもの。3.アラ系に、連続3代にわたりサラ、アラ、アア、サラ系のいずれかを交配して生まれたものとなる。競馬でアラブ系といわれているのはアラブ、アングロアラブ、アラブ系種のすべてを含めているが、現在はアングロとは英国ということ、つまりサラブレッドを指し、そのあいの子だということを文字にあらわしている。

あんこ

経験の乏しい若手騎手や見習騎手のこと。あんちゃん、ともいう。一説には東北地方の「兄」の方言からきたともいわれている。

【い】

いいあしをながくつかう【いい脚を長く使う】

決め手に近いスピードを1ハロン(200メートル)だけではなく、2ハロンも3ハロンも継続できること。

いかず【行かず】

=やらず

いくせいぼくじょう【育成牧場】

生産牧場から1歳馬を引き受け、競走馬としての初期t調教を専門に行う牧場。高度な競走能力を要求される競走馬にとって生まれてからレースに出るまでの約2年間の育成期間は、充実した馬体と競走に対する気性をつくる点で、特に大切である。しかし、わが国の牧場は小規模で、生産だけでなく育成までそなわった牧場は数少ない。そこで生産地で個々の牧場が共同で若駒の育成調教の場を設けるようになった。これが育成牧場である。

いけいこうはい【異系交配】

=アウトブリード

いせき【移籍】

別の競馬会へ移ること。【例】名古屋競馬→中央競馬この場合、名古屋競馬の場名登録を抹消して、中央競馬に馬名登録する。

イタイタ

ハミという矯正または予防の道具の通称(ささる項参照)

いちかんぽ【一完歩】

馬が走っているときに4本の脚が1度ずつ地面を蹴った状態のこと。つまり一跳び。駈歩(キャンター)した時の馬の歩幅のことでレース時のそれは約7~8メートルといわれる。1ハロン(200メートル)の歩度を数えると馬によりまたスピードにより相違はあるがサラブレッド系は28~30歩、アラブ系は約30~32歩を要するといわれている。

いちばしん【一馬身】

鼻先から臀(しり)端までの長さをいう、長さは馬格の大小のより相違はある普通2m40cmとされている。ゴール直前での2馬身は、0.2秒に相当します。

いちばんどけい【一番時計】

その日、或いはその週の調教時計の中で、一番速い時計を指す。「あの馬が一番時計を出した」などという。

いちばんにんき【一番人気】

単勝式馬券が一番売れること。単勝オッズの賭率が一番低い。

いっそう【逸走】

文字どおり馬が走路から大きくはずれて走路外に逸走してしまうこと。競走を続行するためには、逸走し始めた地点に引き返してからにしなければならない。逸走した馬は一定期間出走を停止され、期間満了後の調教再審査にパスしないと再び出走することはできない。

いったきり【行ったきり】

差し・追い込み馬の見せ場がないまま、逃げ馬と先行馬の争いで勝敗が決まってしまうこと。行ったまま、行った行ったともいう。

いってんしょうぶ【一点勝負】

連勝式の勝馬投票券っを1レースに1点しか買わないこと。=一点買い

いっぱい【一杯】

余力を出しきった結果、バテて失速すること。その馬の脚力一杯ということ。「4コーナーで一杯になった」などという。「攻馬で一杯に追う」という時は全然余力がないくらい精一杯追ったということ。調教で使う一杯は、強めの状態から尻ムチを入れ、全力疾走させたことをいう。最も厳しい追い方。

いっぱんきょうそう【一般競走】

特別競走以外のレース。平場戦ともいう。

いっぽんかぶり【一本かぶり】

一番人気の馬への投票数が圧倒的に多く、人気を独り占めしている状況をいう。出走馬のうちで総売り上げ数の7割以上の高率で買われているもの、単勝オッズでは2倍以下、すなわちその組合せの馬券だけ圧倒的な人気になること。

いはれつ【胃破裂】

馬の死因の一つで、馬は胃が小さく、しかも嘔吐ができない構造になっているので、食べ過ぎたりすると胃破裂を起こし死亡することがある。

いれこむ【焦れ込む】

レース前に極度に興奮し、落ち着きを失った状態。ひどい発汗をしたり口から泡を出したりする。その時点でかなり体力を消耗するのでレースでは能力を出しきれない場合が多い。「イレる」、「焦れる」ともいう。下見所で焦れている馬と気合がのって元気のいい馬と見誤ることがあるから発汗状態について十分気をつける。また血統的にいれ込みやすいのもいるのでその点も注意すること。

いわおち【岩陥】

馬の特徴の1つで、体表の一部が凹陥を呈すものをいう。

いんねばり【イン粘り】

逃げ・先行馬は距離の無駄のない内ラチ沿いを選んで先に行ける。この有利を生かして、ゴールまで懸命に逃げ粘ること。

インブリード

血統の5代前までに同一の祖先を持っているような配合のこと。近親交配ともいう。その同一の血統がもつ特徴を引き出すことを目的として行う。但し、逆にその血統のもつ欠点が強くあらわれてしまい、馬体や気性などに難のある馬が生まれる可能性もある。サラブレッドの場合、好んで近親配合を行なう場合が多い。表記する場合は○○(馬名)の3×4などと表わし、数字は世代数を示す。ナスルーラの3×4、といえば3代目と4代目にナスルーラが入っていること、5×5×5といえば、5代目に3回入っていることを示す。⇔アウトブリ-ド

息をいれる

主に逃げ馬に対して使われる言葉で、道中ペースを落としてラストスパートのためのスタミナを温存すること。逃げ切るためには重要な要素で、騎手の腕によるところが大きい。=ためる

【う】

ウイナーズ・サークル

特別競走や重賞競走に優勝した馬の関係者を表彰する場所。従来は馬場内で表彰を行なっていたが、ヨーロッパ流に観客が優勝馬やその関係者と身近に接することはできるように設置された。

うちらちぞいをとおる【内ラチ沿いを通る】

内ラチとは馬場の内側の柵のこと。つまりコースの最も内側を走ることをいう。

うちわく【内枠】

ゲートの1~3番までのこと。連勝複式馬券の枠番号でいえば1~3枠を示す。逆に外枠とは7、8枠を示す。

うまごみ【馬込み】

レース中に馬がかたまった馬群ができ、ひいめきあった状態。「馬込みにもまれる」とは、馬群の中に入ってしまい、他馬に囲まれて身動きが取れない状態をいう。

うまぞえ【馬添】

他馬が近づくと蹴ったり咬につこうとしたりする馬に対して使う言葉。「馬添が悪い」と使ったりする。

うまっけ【馬っ気】

牡馬の発情のこと。性的欲望を起こし馬房内や下見所で男のシンボルを勃起させ、激しい時は腹づつみを打ったり、射精したりする。下見所などで長時間馬っ気を出している時は競走能力を十分に発揮出来ないことが多いのでこのクセを起こし易いものに対し予防法は逸物が収縮している平常時に、プラスチックの輪をはめ込み膨張すると輪に食い込むため痛みによって防ぐ方法がある。

うまななぶひとさんぶ【馬7分人3分】

レースに勝つには、馬自身の能力が優れていなければならないのはもちろんだが、その能力を発揮させるのは騎手の技量。平地競走の場合、馬の能力を7とすると、騎手の技量が3の比重を占めるという。

うまなり【馬なり】

レースや調教で、追わない(鞭を使ったり手綱をしごいたりしない)で馬の走る気にまかせること。「持ったまま」ともいい、基本的には余力を十分に残している状態をさす。タイムからみれば1ハロン14秒以上を要した時。

うまぬし【馬主】

馬の所有者のこと。

うまばしら【馬柱】

競馬新聞の出馬表には、出走馬名の横に過去の成績や記者の予想が付記されている。この横一列の欄を馬柱という。

うまばん【馬番】

レースに出走する各馬がつけるゼッケン番号のこと。単勝・複勝・馬番連勝式の勝馬投票券はこの番号で申し込んで購入する。

うまばんれんしょうたんしき【馬番連勝単式】

1、2着馬を着順通りに馬番号の組み合わせを当てる馬券のこと。

うまばんれんしょうふくしき【馬番連勝複式】

1、2着または2、1着馬の馬番号の組み合わせを当てる馬券のこと。

うらほり【裏掘り】

馬の蹄の底に詰まった土や汚物などをかき出す道具。裏掘り後は、蹄を水で洗い、乾かしてから蹄油(蹄の乾燥を防ぎ、傷がつきにくくする効果がある)をぬる。

うるさいところを見せる

馬がチャカチャカして落ち着かないこと。

うわづみ【上積み】

前のレースと比べて、馬の状態がよくなること。「上積みがある」といえば、前走よりも体調や精神状態が充実したことをいう。

うわばら【上腹】

鞍の保定には一本だけの腹帯では破損した場合危険であり鞍ズレも起こし易いのでその防止のため鞍の上から腹帯の上にもう一本の帯をしめる。これを上腹という。

うんどうきびょう【運動器病】

運動をするために必要な骨、腱、関節、蹄、筋肉、神経等の病気を総称していう。競走馬は400~500キロの体重の割に肢が細く、また苛酷なまでにスピードが要求されるため、肢にかかる負担は計り知れない。その結果、運動器病の発生率は他の病気に比べて高く、競走馬の病気全体の65%前後を占める。何らかの運動器病を発生した場合は、軽症のうちに休養・治療を行ない完治させることが肝心である。無理すると、その病気が悪化するばかりでなく、他の運動器病を併発することになる。

馬インフルエンザ馬の流行性感冒

馬の急性伝染病であり、ウィルスによって発熱と呼吸器障害をきたす。伝染病は空気感染の形をとり、伝染力は極めて強く、日本では昭和46~47年に流行し、約16ヵ所の競馬場で開催が中止となった。潜伏期間は3~7日で、39~40℃の発熱、水様性鼻汁と激しい咳が特徴である。現在、乗馬を含む軽種馬は予防接種が義務付けられている。

【え】

エース・デュース乗り

アメリカで行われている騎乗法。右鐙を左鐙より短くして乗るのが特徴。これはアメリカの競馬場のほとんどが左回りの小回りコースで行われ、短距離が多いためである。

エオヒップス

馬の最も古い祖先とされる草食の小動物。5000万年ほど以前に生息していた。蹄はなく、足の裏を地面につけて歩いていた。

エクオス

エオヒップスから進化した馬の直接の祖先で、500~1000万年前に現れた。肉食獣の餌食にならないよう、少しでも速く逃走するため、蹄(中指一本の指先)で歩くように進化した。

エビハラ

屈腱炎の俗称で単にエビと呼ばれることもある。前脚の管骨の後ろにある屈腱に起こる炎症。走行中に前脚に体重がかかると、球節が沈んで衝撃を緩和するが、このときに屈腱が過度に引き伸ばされて部分的に断裂するのが原因。他に肢勢、装蹄の失敗、打撲等の原因で屈腱に刺激が加わると炎症を起こす。ひどくなるとエビの腹のようにふくれてしまうところからこの名が出た。治療には、物理療法、装蹄治療法が行なわれるが一度エビハラになると完全に回復させることが難しく馬主はじめ関係者泣かせの病気である。

えんばく【燕麦】

競走馬の主飼料。

【お】

おいうんどう【追い運動】

騎乗せず、後ろから追い立ててコースを走らせること。日本独自の運動のさせ方で当歳11ヶ月頃から始める。離乳した後の育成馬の運動の1つ。馬場等で集団的に馬を追う運動をいう。広い放牧地を持つ外国と違い、日本では放牧地は狭く雨は多いし、また冬期は凍結、積雪の牧場が多いので必然的に放牧量が少なくなる。そこで放牧量を補うために、人工的な運動が必要となり、追い運動が行なわれているわけである。

おいきり【追い切り】

開催日直前の一番強い調教のことをいう。開催に備えて馬の状態を最高に持っていくため、ふつう、レースの3日前に十分に調教で追い切ることから、この言葉が生まれた。攻め馬ともいう。従って普通の日の調教はそう呼ばない。

おいこみ【追い込み】

レースの後方から力を出すのが得意な馬が最後の直線で後方のから力走して先行馬に迫ること。追い込むともいう。競走馬にはそれぞれ得意な走り方があり、脚質に逃げ、先行、追い込み、差し脚がある。追い込みタイプにも徐々に差を詰める(じり足)とゴール直前で一瞬にのうちに差を詰める(鋭い追い込み)タイプがある。

おいこみば【追い込み馬】

前半は馬群の後方に控え、ゴール前の直線で一気に追い込む馬。

おいでおいで

逃げ馬が余裕をもって先頭を走ること。こうして勝つことを、「おいでおいでで勝った」という。

おいばば【追い馬場】

トレーニングセンター(トレセン)には調教トラックコースの内側(内馬場内)にある200~500メートルほどの小さなトラック。角馬場ともいう。軽いウォーミングアップをするのに利用されている。

おう【追う】

騎手が手綱をしごいたり、ムチを入れたりして、速く走らせること。

おうえんばけん【応援馬券】

的中にあまりこだわらず、自分の好きな馬に勝ってほしいという願いを込めて買う馬券。心情馬券ともいう。

おうだんまく【横断幕】

ファンの手作りで、馬や騎手への応援が書かれた幕。パドックの柵に飾られる。大きさはタテ1m×ヨコ3m以内で4隅に穴をあけたもの(ヒモを通して柵に固定するため)。設置する場合は、整理本部にて許可を得て飾る。

おおがけ【大駆け】

実力以上の力を発揮して、以前とは一変し好走をすること。評価の低い馬が大駆けすると、フロック(まぐれ)などといわれる。

おおがたば【大型馬】

普通、牡馬なら460~470キロ、牝馬なら430~440キロ程度が平均的で、この範囲を上回れば大型馬、下回れば小型馬と認識される。

おおそときゅうしゅう【大外急襲】

4コーナーで馬群の一番外側を回り、急激に追い上げること。

おおっとび【大っ跳び】

一完歩の歩幅が大きい走り方のこと。このタイプはスピードが乗ると威力を発揮するが、一般的に器用さに欠け小回りや道悪の馬場は苦手といわれる。逆に歩幅が小さいことを「跳びが小さい」といい、小回りの利く器用な走り方が可能。

オーナーブリーダ-

馬主兼生産者であること。繁殖牝馬を所有して仔馬を生産するが、この仔馬を売却せず、自らが馬主になって競走に出走させ、その獲得賞金によって牧場を経営する。

オープン競走

特に決められた条件のない限り、すべての馬が出走できる競走をいう。オープン競走にはすべての馬が出走できるといっても超A級の馬と下位の馬が競馬したのでは勝敗は歴然としているので下位条件の馬は出走できないよう条件づけられている場合が多い。

オープン馬

収得賞金の最高のグループに属する馬。

オールマイティ

どんな距離にも適応できる馬。

おかぐら

馬の耳はピンと立っているのが普通であるが幾分大きめで横に垂れている状態で根元に力なく、獅子舞の耳にて耳のつけ根のゆるみのあるものに対していわれる。

おかれる【置かれる】

馬群から大きく引き離されてしまうこと。「テンに置かれる」といえば、出遅れなどのため、、発走直後に大きく遅れをとることを意味する。

おさえ【押さえ】

的中する可能性は高くもないが、もしかしたら来るかもしれない...と思える馬券を念のために小額だけ買っておくこと。

おさえる【抑える】

前へ前へ行こうとする馬の気持ちをなだめ、スピードを抑えて走らせること。レースでポンと好スタートを切った馬を手綱を握る両方の手をクビのつけ根あたりを「おさえるように」してペースダウンして、マイペースに持ち込むこと。馬の機嫌を損じないように巧くしないと、反対にひっかかてセーブが難しくなる。また調教で目一杯追わず「おさえ気味に追う」という乗り方もある。調教でスタミナを使い過ぎないようにするときにこうして乗る。

おさないところをみせる【幼いところをみせる】

パドックでキョロキョロしたり、物見をしたり、いなないたり、厩務員に甘えて鼻面を押しつけたりなど、レースを自覚できていない若駒の様子を指していう。

オッズ

馬券(勝馬投票券)が的中した場合の概算配当率のこと。そのレースに対する馬券の売上状況によって各馬券の配当率が算出され表示される。そのため馬券発売が締め切られるまで、売れ行きにつれて変動する。なお、オッズの倍率は人気馬ほど低くなる。

おってあじがある【追って味がある】

前半のダッシュは目立たないが、直線に入っていざ追い出されると、ジワリジワリと伸びること。

おってしぶとい【追ってしぶとい】

しぶといとは、まずバテないということ。瞬発力は弱くても、ジワジワと伸びてくる。普通、追い込み馬の脚を評していう。

おてうま【お手馬】

ある馬に一人の騎手がずっと騎乗していてその馬の癖、性質等を熟知している場合、その騎手のお手馬という。他の騎手からお手馬としている騎手に乗り変わると全能力を発揮して好走することが多い。同じような意味で手のうちに入っているともいう。「お手馬たづないらず」という言葉は常に調教してる騎手が勝負に出場した時によくつわれる言葉である。

おばなくりげ【尾花栗毛】

馬に毛の色の一種で、栗毛の中でも、まえがみ、たてがみ及び尾毛が白いものをいう。尾がススキの穂(尾花)のよう見えるためにこう呼ばれる。

おばなれがいい【尾離れがいい】

馬体の尾の根本が尻から離れて、少し持ち上がった状態をいう。尾のつき方がしっかりして力強い。尾の骨は背骨に連なっているので、男鹿力強ければ、腰や背もしっかりしていると考えられる。

おびみち【帯径】

馬の腹帯をしめる場所をいう。キ甲が特に高かったり鞍ズレしやすい背型の悪い馬の装鞍は特に注意が必要、「鞍どめ」などの道具を使ったり、松やにや、米粒など使って鞍ズレの防止をすることもある。

おまわし【尾まわし】

ゲートに入ろうとしない馬の臀部にロープをまわし、何人かで引っ張って、ゲートに引き入れること。

おも【重】

馬場状態の一種。ダートは砂が水分をたっぷりと含んで黒く見える状態。海辺の波打ち際のような状態で、乾いた砂よりも走りやすい。最も時計の出る状態。芝の場合は、雨水を含んで馬場がぬかるみ、走ると蹄の後がはっきりつくし、泥を蹴り上げて走る状態。時計は落ちる。

おもい【重い】

負担重量の重いということをカンカンが重いといい、馬体が重いということは、馬体の全般的な状態が重く感じられることをいう。休み明けで調教が少し足りない時などは太目残りともいう

おやこきゅうしゃ【親子厩舎】

親子で調教師をしていて、それぞれの厩舎を備えている場合、その2つの厩舎を指していう。

おやこどんぶり【親子どんぶり】

同じレースに同じ馬主、もしくは同じ厩舎の馬が2頭以上出走していて、レースの結果それらの馬で1、2着を独占した場合○○(馬主、厩舎の名前)の親子どんぶりという。

おりあい【折り合い】

騎手と馬の呼吸が合っているかどうか(調和状態)をいう。人馬の呼吸がうまく合致して馬が騎手の意図通りに走っている時に「ピタリと折り合う」、「折り合いがついた」という。「鞍上人なく鞍下馬なし」といった状態。またこれに対して呼吸が合わず、ちぐはぐな状態は「折り合いが、つかない」、「かかる」、「ひっかかる」などという。

おろす

初めての競走に出すことをいう。中央競馬(JRA)から地方競馬へ移籍したときにも使われる。例えば「あれは地方におろした」という。この反対に競馬をやめて牧場に行くことを上げるという。「あの馬は繁殖に上げた」というように使う。