競馬用語辞典

【あ】  【か】  【さ】  【た】  【な】  【は】  【ま】  【や】  【ら】  【わ】

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【ま】

マーロ

競走馬は馬場調教の前後だけでなく午後も引き運動など行う。厩舎の周りをひき馬や厩務員が馬に乗ってぐるぐる廻って運動すること。同語=引き運動

マイラー

1マイル(1600m)前後の距離の競走を得意とする馬のこと。距離が延びれば延びる程競走の能力が低下する場合が多い。

またづな【股綱】

頭頚を上げる馬を低姿勢に導くために使用する調教の補助具のこと。色々あるが普通は別の革ひもを手綱からとって鞍に直結し、頭頚が上がればつっ張るようにできている。レースに使う時は、負担重量に算入される。

マルタンガール

マルタンガールは、頭を上げすぎる馬に使用する調教付属馬具。目的に応じてスタンディング、ランニング、アイリッシュ、ビッブのそれぞれマルタンガールがある。同語=股綱

まんじどもえ【卍巴】

連勝複式の勝馬投票券の買い方の一種。4つの枠を選びだし、その組み合わせすべてを買うやり方。

【み】

みしゅっそう【未出走】

レースに出走したことがないこと。

みしょうり【未勝利】

出走しているが、1着なったことがないこと。

みずあたえ、すいよ【水与】

馬に水を与えること。馬には生活上、欠くことのできないもので特に競走馬は、比較的乾いた飼料を食べる上に発汗も多いので充分水与をしないと水分の不足をきたす。飲水量は種々の状態によって一定しないが約25~35㍑が標準である。食欲を進め消化をよくするため飼付の前に水与をする。出走予定の馬には前の晩から飼料とともに水の量も規制する。一般的には朝、昼、晩と夜の四回飼付するが夜は水と牧草だけのことがある。これを夜飼(やがい)という。

みせむち【見せ鞭】

気象が悪く、実際に鞭で叩くと逆に走る気をなくす馬に対して、目先で鞭をちらつかせるだけにとどめて走る気をうながすこと。また素直な馬でも急に叩くとよれたりする可能性があるので、これから叩く旨を馬に予告する意味で行なう場合もある。

みちわる【道悪】

馬場状態の表示には良、やや重、重、不良の4段階あるが、重以上の状態をひと口で「みちわる」という。道悪の上手、下手で人気が大きく変わる場合がある。

みっくい【身っ食い】

馬が自分の体を噛む癖のこと。珍しい癖であるが極めて稀にあって馬体に傷が残るほど激しいものもある。退屈ストレスが原因である。

ミドルディスタンスホース

中距離(2000m前後)の競走を得意とする馬のこと。距離に対する融通性は、マイヤー、ステイヤーと比べると高い。

みならいきしゅ【見習騎手】

騎手免許をとったばかりの若い騎手は、ベテラン騎手に比べると技術が未熟で同一条件で競走した場合、どうしても不利になる。そこでこういう騎手に騎乗機会を多く与え、育成を図るために見習騎手に減量制度がとられている。そのことから減量騎手とも呼ぶ。その内容は・1kg減 ☆  免許取得後3年未満で80勝以下の騎手2kg減・3kg減以外の女性騎手 ・2kg減 △  免許取得後1年未満で50勝以下の騎手・3kg減 ▲  免許取得後1年未満で25勝以下の騎手但し、重賞(G、SP)競走、条件交流(チャレンジカップ)競走等は減量しない。

みみねじ【耳捻】

馬に軽い手術を施したり、あるいはゲートに入るのを極端に嫌ったりするときに、短い棒の先端に丈夫な綱で直径15cmくらいの輪を作ったもので、片方の耳を入れてねじり、馬の気をそらせ、或いは刺激を与えておとなしくさせる器具。これを使用すると馬は一見痛そうだが実際は抑制神経が働き、精神状態が落ち着く効果がある。鼻に使用する「鼻ねじ」もある。

【む】

むくち【無口】

むくち頭絡の略称で、ハミのついてない頭絡のこと。

むこうずね【管骨骨膜炎】

主として前肢に発生し、ムコウゾエ、ソエとも呼ばれる。骨が完全に化骨していない若馬に急激な強い調教を行なったり硬い走路で調教を行なうと、管骨(第3中手骨)の前面の骨膜炎もしくは総指伸腱の炎症を起こす。初期であれば運動を軽くし、患部を冷却し薬を塗ったり焼烙治療すれば効果的で治癒する。焼烙は点状焼烙といって四すじか五すじ10~15cm位の長さに何回か点状に焼烙する。パドックでよく焼烙痕を見受ける。休むことなく焼烙療法をしながら調教することを焼き乗りなどと言う人もある。重症になると腫れ、骨瘤状となり激しい疼痛、跛行を伴う。さらに重度になると骨瘤部に亀裂骨折(皿状骨折)を発症する。

むじるし【無印】

一般スポーツ紙や競馬専門紙当で各社ともほとんど人気の印のついてないノーマークの馬のこと。

むだわら

馬の手入れのとき使うわら束のこと。体や四肢を摩擦して、皮膚や腱の血行をよくし、また、汗や汚れを拭う。俗にむだわらをかけるという。

むち【鞭】

騎手が使用する鞭のこと。ステッキともいう。競走騎乗では、長さ70cm以上のものは使用できない。

むながい【胸がい】

鞍の位置が変わらないようにする為に用いる補助具のこと。別の革ひもで胸前から鞍に連結してある。負担重量に入る。「しりがい」も同じ補助具で負担重量に入る。

【め】

メンコ

馬の覆面のこと。一般に耳覆いがついたものを使い、音に驚いたり、砂をかぶるのを嫌がる馬に使う。

【も】

むちこみば【持込馬】

牝馬を輸入する時、既に受胎しており、日本に来てから生まれた馬のこと。以前は外国産馬と同様、色々制限を受けていたが、現在は内国産馬扱いになった。

もちタイム【持ちタイム】

ある馬がある距離のレースで出した最も速いタイムのこと。一応その馬の最高能力と見られる。例えば「1400㍍の持ちタイムは1分26秒8」と使われる。

ものをみる【物を見る】

不意に些細な何かの物に騒いだり、止まってしまったり、また横に飛んだりする動作や癖をいう。レースの時にハロン棒の影等に驚き、異常な動きをする馬も稀にある。馬の眼は弱視で物体は不明瞭に拡大されてもうろうと見える。人を被服で識別することはできるが、容貌では出来ない。夜間の視力は人より優れている。聴覚は色々の音を識別する力は人より劣るが低弱な音響を聴取する力は人より優れている。嗅覚は人より著しく鋭敏で馬の最も重要な感覚である。臭いにより人や他馬を区別し性別、飼料、厩舎、馬具などを判別する。嗅覚は、視覚の不十分な点を補助しているという報告もある。こういうことからちょっとした物や音に驚くのであろうと思われる。

もやしうま【もやし馬】

急仕上げの馬をいう。練習を積んでいないこと。本質的な育成技術、鍛錬がなされてなく、見た目に立派でも中身がなく「みてくれ」だけよい馬となってしまう。こういう馬を指して“もやし馬”という。また競走馬でも急仕上げで調教量の足りない馬についても、格好だけは出来ていても実質が伴っていないということで“もやし馬”あるいは単に“もやし”ということもある。

もらい

見習騎手が騎乗して規定の重量よりも軽い重量で出走できる時に使う言葉。あの馬は3㌔もらいで50㌔で出られると言うように使われる。

モンキー乗り

鐙を短くして、膝を前に出し、尻を鞍から離し、前傾姿勢で追う騎乗フォーム。木の枝にモンキー(猿)がまたがったように見えるところからこう呼ばれる。馬をぎょしにくい欠点はあるが、抵抗は少なく馬のスピードを出すことが出来るため、現在の騎手はほとんどモンキースタイルである。昔は鐙を長くした天神乗りといわれる乗り方だけであったが、1890年代にアメリカ人のトッド・スローンがモンキー乗りを開発し、日本には大正年代にオーストラリア人のW・H・コッフェーによって紹介された。